今回は、駐車場がなかったり、あってもスペースが充分でない物件に関する考察です。
立地はいいけれど、築年数が古く、駐車場がないか、狭いために軽自動車しか停められない物件をよく見かけます。
ただそういった物件の中には「ブロック塀の撤去や庭の造成により、駐車スペースを確保できます。」という説明のあるものがあります。
最初私などは、「ブロック塀なら、ハンマーで壊して、大型ゴミに出せばいいんじゃないか?それならかなり費用が抑えられるかも?」などと思っていましたが、コンクリートブロックや、ホームセンターに売られている人工の漬物石さえもが「産業廃棄物」に扱われ、指定業者しか処分場に運ぶことができない決まりになっているそうです。
庭の造成にしても、木や大きめの庭石などがあれば、想像もつかないほどの費用がかかる可能性があります。
亡父も実家の庭に、大小様々な木を植えて楽しんでいましたが、売る際には買主さん側の「造成して、駐車場にしたい」という希望があり、その分を見込んだ値引きをしました。
ちょっと前までは、よく「夢の庭付き一戸建て住宅」という言い方をしましたが、一戸建てを購入する方の多くは、夫婦共働きで、それぞれが通勤に使う自動車のスペースが、最低でも2台分あることが「マスト」になっているようです。
自動車が2台停められて、さらに花壇でも作れる場所があればなおいいのかも知れません。
ちなみに我が家は自動車を2台停めたら、花壇どころか植木鉢を1〜2個置くくらいのスペースしかありません。
それでも自動車を2台停められることを最優先に家を建てましたが、今でもその選択は正しかったと思っています。
アパートやマンションなどでは、1台分の駐車場は確保されているものの、2台目からは別料金がかかったり、近隣の駐車場を探して借りなくてはならないこともあります。
ですから、一戸建てを買おうと思うならば、気兼ねなく自動車が2台停められることを望むのは、当然の事かも知れませんね。
業者さんが「造成してスペースを確保することが可能である」というのは、あくまでも「提案」です。
ですから、後から余分な費用がかからないようなはじめから駐車場が充分に確保された物件を、時間をかけて探すことが一番ではないでしょうか?