ある会社が新たなアイディアで成功すると、同じ業種の会社がそれに追従し、競争原理が働いて、市場が活性化するということは、よくあることです。
不動産の世界も例外ではなく、資材や人件費の高騰という逆風を乗り越えて、様々な工夫を行なっています。
以前のブログの内容と被るところもあるかも知れませんが、今回は中古住宅のリフォーム販売のお話です。
TVCMでも有名な会社が始めた「古くなった家を買い取り、リフォームして販売する」という手法は、瞬く間に広がり、私の街に古くからある個人の不動産業者までが参入するようになりました。
キッチンやバスルームなどの水回りやクロス、床といった内装を新品にし、屋根や外壁を塗装して販売するという流れが基本になっています。
戸建て住宅を買う人は、車が複数台停められることがマストであることが多く、家の前に庭があれば、そこを造成して、2台分の駐車場を確保して販売していました。
最近では、2台ではなく3台分の駐車場の需要が増え、家の前や横を徹底的に造成して、駐車スペースを確保し、それをメリットとしてアピールしている物件もあります。
しかしだんだんリフォームのベースになる中古住宅が少なくなり、当初は築30数年の家が中心だったものが、最近では40〜50年くらいの中古住宅をリフォームして販売しているのを見るようになりました。
これは私個人の印象ですが、築40年も後半くらいの家は、窓や玄関ドアを交換したり、外観を塗装しても、家全体の形の古さが残るのは否めない気がします。
一歩家に足を踏み入れれば、中は何もかも新品なのですが、逆に外見の古さとのギャップが「う〜ん…」となってしまう気がします。
「人は見た目が7割」という話を聞いたことがありますが、家にも同じようなことが言えるのではないかと思います。
そこで別の会社が考えたリフォーム販売の方法がその課題を解決したのではないかと思います。
長くなりますので、この続きはまた後日にします。