rriders’s blog

ネットや現地訪問など、気になった不動産を独自の視点で追いかけること足かけ20年になります。

素人不動産マニアの独り言26

 今回は、競売物件がその後どのようにして市場に出てくるか?に関するお話です。

 競売物件サイトで物件を検索していますと、築20年前後で競売にかかるケースと、おそらく他の物件や事業で支払いが滞り、手持ちの古い不動産を手放すことになったと思われるケースがあるように思います。

 築20年前後で手放すケースは、住宅ローンの返済に行き詰まったと思われますが、データを見る限りでは、例えばキッチンや浴室などの水回りを大幅に交換しなくてもクロスの貼り替えなどですぐに住めるようにできる家も多いように思います。

 昨年注目していた、築15年ほどの一戸建てが、秋頃に1400万円強で、不動産業者に落札されました。それが先週1850万円で売りに出されたところ、数日で商談中になりました。

 手を入れたのはやはりリビング等のクロスの貼り替え、外壁と屋根の塗装だけで、キッチンや浴室などはそのままでした。

 築年数と周囲に新しい家が並ぶ環境を考えると、相場よりもやや安いという印象でしたので、ある意味お買い得だったかも知れません。

 塗装とクロスの貼り替えだけとは言え、プラス400万円ほどの売り出し価格は、業者がリフォームした物件としては、あまり大きな収益にはならなかったかも知れません。

 ただ最近の傾向を見ますと、きれいにリフォームしていても、2000万円を越える家は、なかなか売れにくいような気がしていますので、今回の家を早く売りたかった業者側にとっては、妥協できるギリギリの値付けだったかも知れません。

 買う側は「安く買いたい」、売る側は「高く売りたい」というのが売買の世界の常ですが、「会社が大きいほどそのギリギリの妥協がなかなか難しく、売れにくいという連鎖になっているのでは?」と素人不動産マニアながら、分析しています。