今から5年ほど前、温泉付きリゾート物件に興味が出て、そういった物件を扱う不動産サイトも検索するようになりました。
有名温泉地のリゾートマンションや温泉付きの一軒家など、魅力的な物件が並んでいました。
いわゆる「リゾートマンション」と言われる物件は、2LDK〜3LDKの部屋に、いつでも利用できる大浴場やラウンジ、ジムが併設された物件もありました。
ただ、施設が充実した物件は管理費が高く、自分の部屋を手に入れたとしても、ちょっとしたホテルに家族で一泊するかそれ以上の費用が毎月発生することになります。妻とも「これだけ毎月払うなら、好きなホテルに何泊できるかね〜」と話していました。
まあ、そう考えてしまう、私のような一般庶民には、そのような物件は、縁がないのだと思いますが…
そこでもっと手頃なところで、温泉付きの一軒家に絞って検索してみました。自分の家に居ながらにして、温泉に入ることができるというのがメリットです。しかも月々の温泉使用量が、2000円〜5000円程度と手頃です。地域によっては、温泉水を床に通したパイプに流すことで、床暖房にしている物件もあります。その一方で、基本使用量にプラスしてメーター制で、使用量に応じた追加料金が発生する地域もありますので、注意が必要です。もちろん一軒家ですので、塗装や修繕費が発生します。マンションの管理費や修繕積み立て金とは一概に比較はできませんが、物件を手に入れ、維持管理するということは、それなりに費用がかかるということでしょう。
5年前と言えば、まだ新型コロナウイルス拡大前です。その後も継続して物件の動向を追っていると、興味深いことがありました。
それは新型コロナウイルス感染が拡大するにつれ、これらの温泉付き一軒家の相場が上がり始めたのです。築年数や間取りなどの条件は色々ですので、一概には比較できませんが、コロナ前は5〜600万円くらいで買えた温泉付き物件が減り、1000〜1200万円くらいの物件でも、売れるようになった時期がありました。(私はそれを勝手に「温泉付き物件バブル」と呼んでいました。)
おそらくコロナ禍で、温泉ホテルなどの宿泊施設が敬遠され、人と接触せずに温泉が楽しめる物件に人気が集まったのかと思います。今は少し落ち着き、1000万円を超える物件はあまり見なくなり、高くても700万円代に落ちついて来ています。
ただ自分で買わないまでも、温泉付き物件を利用した民泊は、コロナウイルス対策が落ち着いてきた今でも安定した人気があるようです。
私も一度家族で利用したことがあります。好きな時に蛇口をひねれば「温泉水」が出てくるのは、ありがたいものでした。
老後の楽しみとして、そんな家に住んでみたいと思うことがあります。