rriders’s blog

ネットや現地訪問など、気になった不動産を独自の視点で追いかけること足かけ20年になります。

素人不動産マニアの独り言20

 親の持つ家や土地を相続したものの、その後の扱いに困っているケースが増え、嫌な言い方ですが、「負動産」という言葉が生まれました。

 価値がないけれど、それを処分することもままならない建造物や施設設備等を指した「負の遺産」という言葉から来ているようです。

 親の遺言を忠実に守ったり、受け継いだ子どもたちがなかなか処分できないまま持ち続け、老朽化して修繕費がかさみ、ようやく手放す気になった時には、もう資産価値がないどころか、解体費用がかかってしまうような物件が全国で増えているという話を耳にするようになりました。

 これから高齢化が進み、都心から離れた不便な地域は、ますます売りにくくなって、さらに空き家が増えていくことになるでしょう。

 平地が少ない街でも、山の中腹を切り開いたような土地に建つ家は、売りに出てはいますが、もう何年も売れずに残っているようです。

 稀にそのような物件でも、数十万円程度ならば売れることはありますが、住めなくなった時には、どうなってしまうのか?と心配してしまいます。

 先日、様々な町の人口分布をネット上で見る機会がありました。良く見てみますと、ちょっと不便そうと思われる地域でも、一定数の人口が集まっているようです。その地域への愛着や離れ難い理由があるのでしょうか?

 このまま少子高齢化が進んだ場合、どのような、何処の物件を持っていれば安心なのか?不透明な要素が多いですが、自分の実家のことを思い出しても、「あと1年、2年遅かったら、売れなかったかも?」と思ってしまいます。

 思い切るには勇気が要りますが、これからは不動産の売り時を考える必要がありますね。