rriders’s blog

ネットや現地訪問など、気になった不動産を独自の視点で追いかけること足かけ20年になります。

素人不動産マニアの独り言⑩

 以前から書きたいと思っていたテーマで思い切ってブログを書き始めて、10回目になりました。

 正直ここまで続けられるとは思っていませんでしたが、書き始めれば、続くものです。

 今回は、様々な自治体が取り組む、「コンパクトシティ構想」の難しさです。

 ネットニュースで、ある自治体のコンパクトシティ構想の記事を読みました。

 何でも街を「西部」「北部」「北東部」「南部」「東部」の5地区にわけ、住宅街や公共施設を集約して行く考えのようです。

 私もその街を訪れたことがありますが、山坂が多く、数少ない平地である南部にショッピングモールや大型店が集中しているので、西部や北部からのアクセスはあまり良くありません。

 不動産のホームページを見ても、親から相続したと思われる、それらの地域の物件が売りに出ています。でも駐車場がなかったり、斜面に建つため、組み込み車庫になっていて、長い階段の先に玄関という家が少なくありません。家自体も4〜50年が経過しており、何かしらの手を入れないと住めなさそうです。

 それでも30万や50万くらいで売られている家は売れることがあるようですが、長く住み続けるには、耐震性などを考えるとリスクがあるようにも思います。

 以前も書いたかも知れませんが、人口がどんどん減り、税収が減る中で、電気、上下水道、ゴミの収集など、インフラや公共サービスを昔のように広範囲で維持していくことには限界があります。

 ただ、今現在そこに住む人たちを移転させるには、きちんとした説明や代替地の用意と移転補償など、クリアすべき課題が多くあります。

 私は市長でも市役所の人間でもありませんので、無責任なことを言わせて頂くなら、5地区に集約した後は、徐々にせめて3地区くらいにできないと、「コンパクトシティ構想」にはならないのではないかと思います…