今回は、古くてもどんな物件が買いやすいか?に関する私見です。
不動産サイトの検索の際は、価格が安い方から表示されるように設定しています。
新しく、フルリフォームしてある物件は当然高いですし、中には新築建売とあまり差がない物件もあります。
一方安い物件は、築45年〜50年超えが多く、かなり手を入れないと住むにも賃貸にするにも厳しそうです。
ただ「どこまで手を入れるところで折り合いをつけるか」を決めておかないと、始めからリフォームされた物件を買った方が安いということにもなりかねません。
そこで私見ながら、もし限られた予算で古い物件を選ぶならば、何を基準に考えるかをまとめてみたいと思います。
①建物に傾きがないこと。
家の躯体の問題は、リフォーム以前の話です。不動産サイトの情報にはないが、
実際に内覧すると「なんかふらふらする」ということがありました。ビー玉を床に
置いて転がり具合を見たり、ドアの立て付けの狂いを見るという事なども必要でし
ょう。
②水回りが交換されている
今や風呂はユニットバスが主流です。40年以上前の家によく見られる床がタイル
でステンレス製の浴槽になっている場合、やはり古めかしさを感じます。キッチン
もシステムキッチンになっていて、水栓がシングルレバーになって入れば、さらに
いいと思います。
洗面台もシャワーノズル付きのシングルレバータイプのものならば、なおいい
でしょう。
水回りはリフォームに結構お金がかかる場所です。特にユニットバス交換は、最低
でも50万円以上かかります。キッチンや洗面台ならば、ホームセンターに型落ちの
展示品などが安く売られていることがありますので、風呂だけでもユニットバスに
なっている物件を選ぶといいでしょう。
③床の軋みやへこみがない
傾きとまでは言わないまでも、歩くと床から軋み音がしたり、床が沈み込む箇所が
ある物件は、避けた方がいいです。床のフローリングの交換だけで済む場合もありま
すが、基礎が腐食していますと、大規模な修繕になる可能性があります。
④窓が今のサッシに交換されている
窓は、日差しなどの太陽熱を取り入れる一方で、日が沈んでからは、家の熱を外に
だしてしまうという側面も持っています。寒い地域では特に今風の2重サッシはマスト
です。古い家でも窓の断熱によって、寒さの感じ方はかなり違うと思います。
⑤外壁と屋根の傷み具合を確認
もしかすると外壁と屋根の修繕費が、一番お金がかかるのではないでしょうか?
特に屋根は、傷むと雨漏りの可能性がありますし、外壁もひび割れなどから雨水
が浸透して、家の内部から腐りが生じますので、外壁と屋根の塗装をして10年以上
経っている物件は、その分を合わせた予算で総支払額と考えた方がいいでしょう。
何せ足場を組むことにかなりの費用がかかるので、物件の高さが高いほど、費用
がかかりますので注意が必要です。
長くなりましたが、今回はこれで終わりです。