rriders’s blog

ネットや現地訪問など、気になった不動産を独自の視点で追いかけること足かけ20年になります。

素人不動産マニアの独り言40

 今回は、怪談というほどではありませんが、ちょっと怖かった物件のお話です。

 今から20数年前、職場の転勤で隣町の営業所に異動したことがありました。

 隣町と言っても片道35kmほどあり、国道の一本道しかないので、渋滞することも多く、片道1時間かかることもありました。

 当時その町との境付近に、地元民ならよく知っている空き家がありました。何でも「夜になると女性の泣き声が聞こえる」とか、肝試しに入った若者が「人魂のようなものを見た」、「売りに出されているが売れず、最後は10万円に下げて今も売りに出ている」と言った噂が聞こえて来ていました。

 その空き家は、通勤路の国道に面して建っていましたので、行きも帰りも視界には入って来てしまいます。出勤時の明るい時間ならばいいのですが、退勤して日が暮れて暗くなってからそこを通る時は、怖いと思いながらもつい目がそちらに行ってしまいます。

 しかし放置空き家の常で、年月と共に壁がはがれ、屋根が崩れて来始めました。すると家の中が少し見えるようになり、さらに不気味さを増していきました。

 ある時は崩れた壁の隙間の奥が、ピカっと光りゾッとしましたが、明るい時に近くに寄って見ますと、大きな鏡があるのがわかり、ホッとしました。

 それから数年後、おそらく持ち主の方が解体したのだと思いますが、跡形もなくなり、更地になっていました。

 それから20年あまり経ち、先日たまたまそちら方面に行く用事があって、件の更地の前を通ると…新しい「売地」の看板が建っていました!

 あくまでも噂で聞いただけですので、あの空き家がいわゆる「事故物件」だったのかはわかりません。そこそこ広さもあり、道路沿いという立地ですので、20数年前の噂話を知る人も少なくなった今なら買う人もいるのでしょうか??

 誰かが買って家を建てた時に、何事もなければいいのですが、心配してしまいます😨