rriders’s blog

ネットや現地訪問など、気になった不動産を独自の視点で追いかけること足かけ20年になります。

素人不動産マニアの独り言38

 資材高騰により、住宅の価格が上がっています。その理由に関わるちょっと心配なことについてのお話をしたいと思います。

 東日本大地震後から、住宅等の建設が進み、木材などの建築資材が高騰しました。

 しかし今は輸入材も入って来ているため、木材は寧ろダブついているという話も聞きました。

 建築に関わる人手不足も大きな問題のようですが、どうも家の基礎を造る上で欠かせない「砂」が、国内だけでなく国際的に不足しているのだそうです。

 日本の高度経済成長期、鉄筋コンクリート製の団地が数多く建てられました。その時も大量の砂が使われましたが、本来は、川の砂を使うべきところ、それでは足りずに海の砂を使ったため、海砂の塩分によって鉄筋が腐食して、耐久性が低下している団地が数多くあるという話も聞きました。

 コンクリートに使える砂は、ある程度粒が大きくないとダメなようで、例えば世界各地にある「砂漠地帯の砂」は、粒が細かすぎるためコンクリートには使えないそうです。

 今はまだ石油資源が豊富な国が莫大な富を得ていますが、近い将来、砂の資源の奪い合いになり、「オイルショック」ならぬ「サンドショック」が起こることさえ心配されています。

 中国の企業が、日本の水資源を手に入れるべく、土地の買収を進めているというニュースを見ますと、彼らの狙いは川の周辺の「砂資源」なのではないか?と心配してしまいます。

 実家の近くの雑木林の木が伐採されたかと思ったら、巨大な重機が何台も地面を掘り返し、土の下の砂を大量に採取しているところを見ました。実家の地元の企業の看板が立っていましたので、さすがに中国の企業の参入ではないようですが、何もない原野にまで砂資源を求める時代になったのかと思うと、「サンドショック」はあり得ない話ではないのかも知れません…