rriders’s blog

ネットや現地訪問など、気になった不動産を独自の視点で追いかけること足かけ20年になります。

素人不動産マニアの独り言28

 今回は、よくCMやWebで広告を見かける「安く建てられる家」についてのお話です。

 不動産サイトを検索していますと、「ローコスト住宅」を謳うハウスメーカーのサイトに行き当たることがあります。

 以前見たメーカーは、18坪ほどの2LDKながら、780万円ほどの販売価格でした。

 一般的な3LDKの家でも、1500万円ほどの販売価格でした。

 ローコストの家にありがちな、1階はリビングや水回りのみで、寝室やこども部屋は全て2階にあるというプランが多いですが、18坪の家はその逆で、1階に2部屋とトイレがあり、2階に14帖のリビングとキッチンとバスルームという間取りになっていました。

 コストを抑えるには、やはり1階部分の面積をいかに小さくするかがカギですので、1階に水回りと部屋の両方をつくるのは難しいのでしょう。

 昨年、大手のメーカーの中でも、比較的安さを謳い文句にしている、松平健さんのCMで有名な某メーカーの展示場を訪れたことがあります。そこで話を聞きますと、「例えば、販売価格が1600万円と表示されている家でも、付帯工事費用は別途」となっているので、基礎の杭や外構工事など諸々の費用がかさむので、2000万円は軽く超えてしまうということでした。ちなみにそのマツケンさんのCMのそのメーカーでは、資材の高騰もあり、基本的な2LDKのプランでも、2000万円台の後半にはなってしまうそうでした。

 世界的にコンクリートに使う「砂」が不足しており、必然的にコンクリートの価格が高騰しているということも原因のようです。

 自分達で家を建てた経験から言えば、ハウスメーカーの方と図面やクロス、建具などのカタログを目の前にして打ち合わせを繰り返すと、つい標準のものよりも少しお高いものをつい選んでしまいます。

 一生の買い物ですので、納得のいくものを時間をかけて選べば、価格が上がるのはやむを得ないところでしょうか?

 ただ、妥協は必要ですが、限られた予算の中でも、一軒家が買えるかも?という期待が持てる、これらのローコスト住宅を販売するメーカーの動向には、少し興味があります。