rriders’s blog

ネットや現地訪問など、気になった不動産を独自の視点で追いかけること足かけ20年になります。

素人不動産マニアの独り言33

 今回は、数は多くないのですが、時々目にする「未登記物件」についてのお話です。

 建築後や物件を取得した場合、「不動産の登記」という手続きが必要になります。

 住所や所有者、土地と建物の面積、土地の地目など、事細かに記載された、いわば「不動産の戸籍謄本」のようなものです。

 昭和の頃などに、住宅ローンを組まずに家を建てたケースに多かったようですが、登記されないまま放置され、持ち主や相続人がわからないままになっている物件もあるようです。

 もちろん未登記の物件は、きちんと登記すれば問題がない訳ですが、場合によっては、土地の境界や面積を測量する必要があったりするので、登記するだけで数十万円以上の費用がかかることもあるようです。

 しかし未登記自体違法ですし、固定資産税や都市計画税などの減税といった優遇がうけられません。さらに住宅ローンの融資も受けられないので、未登記でも気に入った物件であれば、登記してもらってから買うか、登記費用分を値引きしてもらった方がいいのではないかと思います。

 中には元々の建物は登記されているものの、増築部分のみ「未登記」という物件もあります。不動産サイトの物件の説明には、そこまで詳しく書かれていませんので、問い合わせして初めて知ることも多いと思います。時には何年の何月に建築されたかさえ不明な物件もありますので、未登記物件の中にもし、気に入った物件があった場合は、注意が必要ですね。