rriders’s blog

ネットや現地訪問など、気になった不動産を独自の視点で追いかけること足かけ20年になります。

素人不動産マニアの独り言13

 今回もポイントを絞って、屋根についてのお話です。

 子供の頃、家の絵を描く時は、三角形の屋根にした経験をお持ちの方が多いのではないでしょうか?

 かく言う私がそうでした。

 今日の住宅の屋根は、様々な形がありますが、最近増えていると感じているのが、四角い家のほぼ平らな屋根です。

 屋根は雨を遮るだけでなく、冬場の雪の重みにも耐えられる必要があります。

 豪雪地帯と言われる地域では、積もった雪を屋根から下ろす「雪下ろし」という作業が必要になることがあります。

 また、傾斜のある屋根からは、まとまった雪が落ちて来て、通行人がケガをするケースもあります。

 どのような屋根が理想的なのかは、建物のデザインの好みや家を建てる敷地の広さによって変わって来ますので、一概には言えません。

 ただ最近、四角い家に平らな屋根の家が増えたのには、一軒当たりの土地面積が小さくなったことと、車を複数台停めるスペースが求められていることに理由があるような気がします。

 と言いますのは、屋根に積もった雪を自然に落とすには、家の周りに何もないスペースが必要になるからです。

 実際、隣の家と軒を接している昔の分譲地では、隣の家の落雪で、自分の家の窓が割れ、「ご近所トラブルになった」という例も聞いたことがあります。

 ちなみに実家の父は、家の裏を畑にしていたので、家の裏側に屋根の傾斜をつけて、冬場は使わない畑に雪が落ちるようにしていました。

 四角い家の全てがそうではないかも知れませんが、いわゆる「無落雪タイプ」と言って、電熱で屋根の雪を解かし、屋根の真ん中にある溝から下に流す構造のものをよく耳にします。

 電気代が高騰する昨今では、痛い出費になるかと思いますが、毎年屋根の雪下ろしで亡くなる方のニュースを見るにつけ、「電気でそのリスクを回避できるのなら…」という考え方もあるでしょう。

 また平らな方が、屋根の面積を小さくでき、10年前後周期で行うべき、塗装のコストも抑えることができると思います。

 もう少し続けたいのですが、長くなりましたので、この続きは次回へ、と致します…